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親への憧れが強いほど、将来の職業のため工夫や努力をする割合が高い

2019/03/28



働く親の姿を見たことがある高校生は、将来の夢を持ちやすい傾向にあることが、アイデムの調査結果からわかったそうです。働く親の姿を見たことがある高校生は親への憧れが強く、親への憧れが強い高校生ほど、将来の職業のため工夫や努力をする割合が高かった、ということです。

 「高校生のキャリア観に関する意識調査」は2018年6月14日~17日、高校1年生~3年生の子どもを持ち、子どもと一緒にアンケートの回答が可能な男女を対象にインターネットで実施。758名の有効回答を得ました。
※なお、親が「無職」の場合は、家事・育児など「生活の中で担当しているもの」を「働く」または「仕事」としている。

 「将来なりたい職業はあるか」という質問に対しての回答
「ある」41.2%
「ない/まだ決めていない」44.2%
「ない/どんな仕事があるのかよくわからない」10.4%
「ない/なんでもいい」4.2

 「父親・母親の働く姿を見たことがあるか」との関係を見ると、「見たことがない」という家庭の子どもに比べ、「見たことがある」という家庭の子どもは、なりたい職業を「ある」する割合が大幅に高かったということでした。

 働いている親の姿を見て「あんな大人になりたい」と憧れを持っている割合は、父親42.2%、母親41.1%。「父親・母親の働く姿を見たこと」との関係を見ると、親の働く姿を「見たことがある」子どもは、「見たことがない」子どもより、父親で15.7ポイント、母親で18.7ポイント、「あんな大人になりたい」と回答した割合が高くなったそうです。

 将来なりたい職業が「ある」と回答した子どもに「将来なりたい職業に就くために工夫や努力をしているか」と尋ねた結果では、52.6%が「している」と回答。「働く父親・母親への憧れ」との関係を見ると、父親や母親に対して「あんな大人になりたい」と感じている子どもは、「あんな大人にはなりたくない」「わからない」と回答した子どもより、将来なりたい職業に就くために工夫や努力をしている割合が高かったということです。

 「将来なりたい職業ランキング」
(将来なりたい職業が「ある」と回答した子どもに職業リストからあてはまるものを選んでもらった)
男子1位「教師」
男子2位「整備士・機械エンジニア」
男子3位「医者」「システムエンジニア・プログラマー」
女子1位「教師」
女子2位「保育士・幼稚園教諭」
女子3位「医者」

と、男女とも「教師」が1位に選ばれました。

 調査結果について、アイデム、人と仕事研究所の方は「親の働く姿を通して『将来働くことが楽しみ』という期待や、働く親に対して『あんな大人になりたい』といった憧れが醸成されており、それらが将来なりたい職業に就くための努力につながっていた。子どもが将来の夢を『持つ』だけに留まらず、そこから一歩進んで努力や行動を生み出せるようになるためには、やはり親の働く姿が重要」とのコメントを寄せているそうです。

 まずは身近な人の職業について知ることが将来の夢を決める、進路を決める第一歩となりそうですね。

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