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付属校でない高大連携、続々 実は進学以外にメリット

2019/10/18

昔から、大学の付属である中学や高校はありましたが、最近は、付属校でない高校と大学の連携する動きがあるようです。

(以下は、2019年10月16日付朝日新聞デジタルより抜粋)

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大学入試改革などで付属校の人気が高まる中、大学と高校が「教育連携」を結び、進学につなげるケースが増えてきている。付属のような大がかりな枠組みが必要ない上、多様な形で実践できる高大連携。「○○大コース」など連携大学名を入れたコースも出現し始めた。

 「3年生1学期までの評定平均値が3・5以上」「英検2級、TEAP220点以上、GTEC CBT930点以上のいずれか」「一定の学力」――。

 麴町学園女子高校(東京都千代田区)の「東洋大学グローバルコース」の生徒たちが、東洋大に進学できる基準だ。2016年に教育連携の協定を結び、17年度に定員80人でこのコースを創設した。基準さえクリアできれば、全員、東洋大進学も可能だ。

 1期生となる今の高3は、入学時、英検4級もしくは級の取得さえしていない生徒が半数近くいた。朝のスピーキング、独自のアクティブイングリッシュの授業、個別指導など、教師たちの総力で英語力を高めた。「東洋大の進学基準に達していない生徒は5人以下で、他大学に挑戦する生徒や海外留学する生徒を除けば、約8割が東洋大に進学する。2期生は全員クリアをめざす」と山本三郎校長は意気込む。

 山本校長が着任した15年度、同校では高校募集はしておらず、中学の入学者は、定員の半数程度という定員割れの状況だった。かつて関西の私立中高一貫校で、関西学院大との教育連携コースを創設し、学校改革を成功させた山本校長は、首都圏の大学との教育連携を模索した。関学と同じく、スーパーグローバル大学(SGU)の東洋大と16年に提携。高校入学者のみの「東洋大グローバルコース」を設け、高校募集を始めた。東洋大も「グローバル人材となる学生の確保につながる」と歓迎する。

(中略)

高校と大学との教育連携は、今後ますます広がるのか。安田教育研究所の安田理代表に聞いた。

定員の厳格化で私立大への入学が難化しており、中学受験でも高校受験でも、付属校志向が強くなっている。高校側は大学とのつながりを強め、推薦枠とともにアピールすることが、生徒募集に有利に働く。

高大連携は文部科学省が進める政策なので、高校、大学どちらにも実績になる。しかも、教育連携なら、付属校になるほどの大がかりな枠組みや金銭負担はなく、解消もしやすい。

実際には、推薦枠はそれほど多いところばかりではない。ただ連携する大学に一般入試で入学するとしても、事前の学生と生徒の相互交流、大学の出張授業など、大学で学ぶ内容を十分に知った上で学部学科選択をする意義は、非常に大きい。将来像が描けるため、入学後に「こんな勉強は向いていない」と思ったり、やる気を失って留年や中退したりということも防げ、生徒にとっても大学にとってもメリットになる。

麴町学園のようにコースを作る動きは、関東では少ないが、今後、広がっていくのではないか。(宮坂麻子)


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大学の入試に合わせて、環境が刻々と変化しております。
進学を希望する高校生にとっては、大学で学ぶ内容を予め理解できるのはとてもいい体験であり、今後もこういった高大連携の動きは広がりを見せるのかもしれません。

 


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