水質を改善できる装置を高校生が開発
2020/03/19
水は全ての生き物にとって必要不可欠ですね。
もちろん私達、人間も例外ではありません。
そんな大切な水に危機が迫っています。
近年では、世界中の川や湖の富栄養化が進んでいるそうです。
そのような水を水道水として使用する場合は、浄化が大変だったり、異臭がするという問題が発生しています。
そんな中、高校生が省エネで水質を改善できる装置を開発したというニュースがありました。
(以下は朝日新聞デジタル2020年3月14日の記事より抜粋)
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水質悪化につながる河川や湖の富栄養化は、世界で深刻化している。その原因物質を省エネで除去できる装置を、静岡理工科大学静岡北高校(静岡市葵区)の2年生3人が開発した。構造がシンプルで、発展途上国でも活用しやすいという。理系の自由研究の成果を競う国内大会で上位の賞を受け、5月の国際大会の日本代表に選ばれた。
開発者は、いずれも科学部の相原聖玲星(せれな)さん(17)、小川福史さん(17)、三室裕暉さん(17)。
開発のきっかけは、同校で20年以上続く近所の巴(ともえ)川の水質調査だった。一見きれいになった川の水質が変わっていないと知り、富栄養化に問題意識を持った。
すでに部の先輩たちが低電圧で水を電気分解するシステムを開発しており、3人はこの電源に鉄炭素電池を使った。少しずつ水を電気分解することで水素を発生させ、汚染の原因となる硝酸イオンを除去することに成功した。鉄廃材などの身近な材料を活用でき、貴重な資源のリンを水中から回収できるのも特徴だ。
約2~3カ月で、顧問の高木裕司教諭におよそ100の設計案を出し、そのうち20個の装置を実際に作った。実験室に失敗作が増えるなか、平日の放課後と土曜日に研究を進めて開発にこぎつけた。「みんな不器用なので、装置の改良は試行錯誤の連続でした」と相原さんは振り返る。「頭の中に化学反応式がある」という小川さんと三室さんが理論を考え、相原さんが実際に装置を手作りした。
3人は「第17回高校生科学技術チャレンジ(JSEC(ジェイセック))」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で上位の「JFEスチール賞」を受賞。今年2月、JFEスチールの俵英嗣・広報室長から賞状が贈られた。俵さんは「装置の構造そのものは単純で、途上国でも活用できる。地元の河川が学びの場となっている学校の教育も素晴らしい」と語った。同校は昨年12月末、3人と先輩たちの研究を2件の特許にまとめ、出願した。
3人は、5月に米カリフォルニア州で開かれる予定の国際学生科学技術フェア(ISEF(アイセフ))に向けて、英語の発表資料の準備を進めている。「この研究が世界に通用するようにがんばりたい」と意気込んでいる。(柴田菜々子)
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このような素晴らしい装置を高校生が開発するなんてすごいですね。
身近にあった川の異変に気付き、問題意識を持つことで、世界で役立つ装置を開発することができました。
みなさんも自分の身の回りに目を向けると、なにか新たな発見があるかもしれませんね。
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