あかいてぶくろ

2021/12/02


「あかいてぶくろ」(小峰書店、林木林文、岡田千晶絵）という絵本についての記事がありました。
2021年12月2日産経新聞

ちびちゃんは、お母さんが編んでくれた赤いミトンの手袋の右をなくしてしまいます。なくした方は
お母さんが新しいものを編んでくれました。一方、離れ離れになってしまったミトンの右は
ちびちゃんのもとにいるいつも一緒だったもう左のミトンを思い出しながらも、様々な動物の手に渡り、
ぼろぼろになりながらも最後はりすのセーターとなり、大事に使われているというお話です。

ある日、左のミトンと右のミトンが偶然すれちがうことがあり、左のミトンはリスに大事にされている
幸せそうな右のミトンに気づくのです。離れ離れになってかわいそうと思っていた右のミトンですが、
人間ではなく動物のために違う用途で大切にされているのです。

ミトンを擬人化して感情があるものとして描かれている絵本のようです。

この絵本は、幸せにはいろいろな形があるのだと教えてくれているのでしょう。こうあるべき、
こうするべきという固定観念が必ずしも正しいとは限らず、枠を超えて飛び出してみると意外にも
新しい世界で思ってもみなかった充実した未来が待っているんだと知ることのできる素敵なお話
だと思いました。

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